日商簿記の試験は、指定された会場に足を運んで、紙ベースに解答していくというのが普通でした。
これはどの資格試験でもそうですよね。
実は、2020年にCBTというネット試験が開始され、簿記の試験の概念がかなり変わってきました。
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簿記のCBT「ネット試験」って?
簿記のCBTとは「コンピューターベーステスティング」の略で、ネット試験のことを指します。
簿記がネット試験って?って思いますよね。
実は簿記のCBTは2020年12月に開始された新しい取り組みですから、まだ認知度は低いです。
引用:TAC様2020年と言えばコロナ真っただ中ですが、当時は簿記の試験が中止になると言う事態に陥りました。
受験生からすれば、これほど悔しいことはなかったと思います。
そこで、そのタイミングで作られたのがネット試験(CBT)というわけです。
CBTについてもう少し詳しく
CBTを導入しているのは決して簿記だけではありません。
例えば、
・漢字能力検定
・秘書検定
・販売士検定
・世界遺産検定
・マーケティング検定
・ニュース時事検定
などが採用されています。
なんだかマニアックな試験が多いように感じられますが・・・。
簿記のCBTのネット試験は自宅で受験できるの?
簿記の試験は自宅ではできません。
それを許してしまうと、不正だらけになってしまいますよね・・・。
仮に自宅で受験できるほどの試験なら、あまり価値はないような気がします。
簿記はどの資格よりも価値がありますから、自宅での試験は今後も許されることはないでしょう。
じゃあ、ネット試験って何?って思うし、ネット試験=自宅でってイメージはありますよね。
簿記のCBTネット試験の会場は?
簿記のCBTは指定された場所に足を運んで、パソコンを使って受験します。
今までは紙ベースで受験をしていましたが、それがパソコンに変わるんですよね。
これがネット試験です。
全国のCBTテストセンターのパソコンを使って受験するので、普段の紙ベースに慣れている人は違和感を感じるかもしれませんね。
ちなみに、CBTテストセンターは全国にあります。
・各テストセンター
・TACテストセンター
・パソコンスクールテストセンター
・専門学校テストセンター
・LECテストセンター
など。
基本的にはテストセンターと言われる専門の場所や、資格学校やパソコンスクールで利用できるようです。
エリアによって対応しているセンターが異なりますので、事前にチェックしておいてください。
簿記のCBTの日程は?
基本的に、日商簿記は年に3回の受験が決まっていますが、CBTの場合はどうなんでしょうか。
実はCBTの場合は事前に申し込みとテストセンターが決めた日程が合えば、いつでも受験できるようになっています。
いつでも受験できる資格って、価値が下がりそうですが、ペーパー試験と難易度は同じに設定しているため大丈夫そうです。
でもこういうご時世ですし、試験も便利になったものですよね。
年に3回しか受験機会がなく、簿記に関して言えば回によって難易度がえげつなくなるので不合格になれば次を待たなければならないので。
簿記のCBTの受験方法は?
日商簿記のネット試験は3級と2級のみに限られていて、1級は対象外です。
受験資格
受験資格は誰でも可能です。
普段の日商簿記と変わりありません。
出題形式と時間
3級はCBT多岐選択式と記述式3問以内の60分。
2級はCBT多岐選択式と記述式5問以内の90分となります。
受験不可期間
簿記のネット試験は受験できない期間があります。
・2023年4月1日(土)~2023年4月13日(木)
・2023年6月5日(月)~2023年6月14日(水)
・2023年11月13日(月)~2023年11月22日(水)
・2024年2月19日(月)~2024年2月28日(水)
上記以外の日程でスケジュールを立てましょう。(申し込みは可能)
会場
お住まいのエリアの限定会場にて実施します。
事前にテストセンターの空席照会でチェックしておいてください。
申し込み日より3日目以降の予約が可能です。
当日の持ち物
当日は
・本人確認書類
・電卓
この2点です。
電卓は、印刷・メロディ・プログラム機能・辞書機能のあるものはNGです。
受験時刻の30分前には入場するようにしてくださいね。
結果発表
3級2級共に70点以上で合格。
合格は即時判定となりますので、すぐに結果が分かります。
これは通常の紙ベースの試験とは違い、大きなメリットかもしれませんね。
簿記のCBTの受験勉強はどうするべき?
ペーパー試験とネット試験は、難易度は変わりませんが、紙ベースとパソコンベースで上京は変わってきますよね。
とくに変わった勉強をする必要はありませんが、パソコンが苦手なら事前に慣れておく必要がありますよね。
勉強方法は従来の方法と変わりはありませんので、落ち着いて余裕のあるスケジュールで勉強してください。
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まとめ
簿記の試験は進化をとげ、CBTというネット試験が導入されることになりました。
2020年に導入されたばかりですから、利用者はそこまで多くはないかもしれませんが、いつでも受験できることから変なプレッシャーはなくなりそうですよね。
みなさんも、簿記の受験が迫っているのなら、CBTのネット試験も考えてみてはいかがでしょうか。