医療事務の資格って、かなり需要がある為か、大手通信講座を含め多くの会社でサービスを販売しています。
しかし、どこも医療事務とひとくくりにしていますが、実は医療事務にもたくさんの種類があることをご存知でしたか?
この資格を取るつもりだったのに、申込んだら違うかった!とならないように事前に種類を知っておくべきです。
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医療事務の資格の種類はかなり細かく多い
どの通信講座を見ても、「医療事務講座」としか表記されていません。
しかし、細かく詳細を見てみると「〇〇協会主催」などの記載がありますが初心者だとまったく分かりません。
たしかに医療事務という職種はありますが、個人的にはどの医療事務の資格なのかをしっかり明記するべきなのでは?と考えています。
医療事務に関する資格を探してみましたが、これだけあります。
・医療事務認定実務者試験
・医療事務検定試験
・医療事務技能審査試験
・医療事務管理士技能認定試験
・診療報酬請求事務能力試験
・レセプト点検業務検定試験
・医療コンピュータ技能検定試験
・医療事務OA実務能力認定試験
・医師事務作業補助者実務能力認定試験
などが該当します。
実はこれだけではなく、医療事務に関する資格はもっとあるんですよね・・・。
いやいや、これから医療事務の資格を取得したい人からすれば、混乱するほどの資格の量だだと思いませんか?
なぜそんなにも医療事務の資格の種類があるの?
世の中には数えきれないほどの資格がありますが、これほど1つのジャンルで多く分散しているのは医療事務くらいです。
やはり、医療事務は大きな需要があるということと、それぞれの主催が異なるからです。
主催が異なれば試験内容も異なるので、数がどんどん増えてくる、というイメージです。
またジャンル的に考えると、細分化するのは無理ないかな、という感じですかね。
できれば2~3個くらいに絞ってほしいなとは思いますが。
医療事務の資格はどれがいい?知恵袋ではどれが推されてる?
医療事務の資格がありすぎて、正直訳が分かりません。
本気で受験しようと思っている人は、確実に資格の多さに悩まれます。
ここからは、医療事務の資格の詳細についてお話ししますね。
医療事務認定実務者試験
複数の資格通信講座で取り扱っているのが、医療事務認定事務者試験です。
医療事務認定実務者試験は、医療事務に関する基礎知識や、レセプト作成などに対応した資格です。
もし、医療事務の資格で迷われたのであれば、医療事務認定実務者試験を選んでおけば間違いありません。
主催 | 全国医療福祉教育協会 |
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概要 | 接遇とマナー、医療機関における各種制度、医療事務業務、診療報酬請求、診療報酬明細書作成 |
試験日 | 毎月 |
受験料 | 5,000円 |
合格率 | 60%~80% |
医療事務検定試験
医療事務検定試験(医療事務(医科)能力検定)も、大手通信講座が取り扱っている資格です。
この資格は、医療事務員として働くために必要な能力が備わっていると認識できるものになっています。
たとえば、医療保険制度の仕組みや診療報酬明細書の外来や入院などが試験の範囲です。
3級から1級まであり、どの級もそこまで難しくはありません。
どの試験も1級は難関ですが、医療事務(医科)能力検定はかなり易しいです。
できれば一気に1級まで合格を狙うようにしましょう。
主催 | 日本ビジネス技能検定協会 |
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概要 | 医療保険の仕組み、治療費の計算、診療報酬請求の仕組みなど |
試験日 | 2月、6月、10月 |
受験料 | 1級:4,000円 2級:3,500円 3級:3,000円 |
合格率 | 1級:80% 2級:85% 3級:97% |
医療事務技能審査試験
医療事務技能審査試験はメディカルクラークとも呼ばれ、昭和49年からすでに163万人以上の試験実績がある老舗の資格です。
合格者にはメディカルクラークの称号が与えられ、医療事務で活躍できます。
歴史的に見ても、かなり信頼できる資格と言えますよね。
主催 | 日本医療教育財団 |
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概要 | 医療事務業務の知識や技能を審査。受付や診療報酬請求 |
試験日 | 医科:毎月 歯科:年6回 |
受験料 | 7,700円 |
合格率 | 75% |
医療事務管理士技能認定試験
医科医療事務管理士技能認定試験は、日本で最初に誕生した医療事務の資格として知られています。
とくに、医療事務管理士は商標登録がされているため、真の医療事務資格と言えます。
この資格では、治療費の計算や受付、診療報酬明細書作成、カルテ管理などに対応しています。
主催 | 技能認定振興協会 |
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概要 | 計算、明細書作成、カルテ管理など。実技あり |
試験日 | 毎月 |
受験料 | 7,500円 |
合格率 | 50% |
診療報酬請求事務能力試験
診療報酬請求事務能力検定は、その名の通り、診療報酬請求事務に特化した資格です。
医科と歯科に分け、それそれが学科と実技の試験に対応しています。
試験時間は3時間と、かなり長いですが、それだけ需要のある資格だと言えます。
また、医療事務関係の資格のなかではかなり難易度高めになっています。
主催 | 日本医療保険事務協会 |
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概要 | 診療報酬請求事務関連 |
試験日 | 7月12月 |
受験料 | 9,000円 |
合格率 | 30% |
レセプト点検業務検定試験
レセプト点検業務検定試験は、請求業務の全般知識が問われる資格です。
基本的には、診療報酬に関連する資格がメインとなります。
難易度はまったく高くないので、ぜひ合格を狙いましょう。
主催 | 日本医療事務協会 |
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概要 | 診療報酬に関する内容 |
試験日 | 不明 |
受験料 | 6,600円 |
合格率 | 88% |
医療コンピュータ技能検定試験
医療コンピュータ技能検定試験は、年間6,000人が受験する知名度の高い資格です。
名前の通り、コンピュータを使いレセプト作成と事務などがメインの資格となっています。
3級、2級、準1級とあり、1級はまだ開催されていないようです。
なぜか2級の合格率が低い傾向にあります。
主催 | 医療秘書教育全国協議会 |
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概要 | 医療とコンピュータの試験 |
試験日 | 年2回 |
受験料 | 準1級:8,600円 2級:7,500円 3級:6,400円 |
合格率 | 準1級:55% 2級:33% 3級:63% |
医療事務OA実務能力認定試験
医療のIT化が進むにつれ、パソコンを使うことが多くなってきました。
窓口会計やレセプトの出力はどこのクリニックでもパソコンを使っています。
そこで、医療に関するパソコン業務の知識を学べる資格が、医療事務OA実務能力検定試験です。
主催 | 全国医療福祉教育協会 |
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概要 | 医療に関するパソコン業務の資格 |
試験日 | 年3回 |
受験料 | 7,700円 |
合格率 | 60%~80% |
医師事務作業補助者実務能力認定試験
医師事務作業補助者実務能力認定試験は、その名の通り、医師の補助をするための知識が詰まった資格です。
これは、医師の指示のもと、紹介状の記載や代行入力などを行うものです。
難易度は高くないため、積極的に取得しましょう。
主催 | 全国医療福祉教育協会 |
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概要 | 医師の補助に関する資格 |
試験日 | 年3回 |
受験料 | 7,700円 |
合格率 | 60%~80% |
医療事務の資格はどれがいい?知恵袋で調査
あくまで紹介した医療事務の資格はごく一部です。
では、これだけたくさんある医療事務の資格で、他のユーザーはどう見ているのでしょうか。
知恵袋はリアルな口コミがたくさんありますので、調査してみました。
引用:Yahoo知恵袋
医療事務関連の知恵袋を見て最初に感じたのは、どれを取得するべきなのかが分からない、でした。
あとは通信講座をおすすめするものや、資格そのものが意味を持たないという厳しい意見までありました。
医療業界に行くのであれば登録販売者や看護師などを取得するべき、という真っ当なものもありましたね。
どの資格にも言えることですが、取得しただけでは意味がありませんし、合格したからと言って100%知識が埋まるわけではありません。
あくまで簡単な資格は補助的なものですから、まずは実務経験を積んで資格の良さを知ることになります。
医療事務の資格は全体的に合格しやすい!
医療関係の資格は、かなり難しいイメージがありますよね。
ですが、医療事務に関して言えばほとんどが合格率50%以上のため、やさしいと判断するべきです。
裏を返せば価値の判断が難しくなってしまいますが・・・。
ただ、合格したからと言って自己満足になるのではなく、今後、その資格をどうやって活かすのかを考えるようにしましょう。
合格で満足すると、それだけになってしまうので。
医療事務の通信講座を受講できるスクールは?
医療事務検定は、どれも合格率は高めですが、試験慣れしていない人であれば、なるべく通信講座を受講するべきです。
たのまな
たのまなは、超大手のヒューマンアカデミーが運営している通信講座に特化したサービスです。
たのまなでは、「医療事務認定実務者」の受験が可能です。
値段が他社よりも安く、希望者には合格後に就職や転職のサポートが無料で受けられるため、最強の通信講座だと言えます。
資格の大原
資格と言えば大原ですよね。
大原はCMでもよく見かけるため、大手中の大手ですから安心感が桁違いです。
通信講座のノウハウはかなり持っているため、受講して間違いありません。
資格の大原では「医療事務能力検定」に対応しています。
フォーサイト
主に、難関資格をメインに取り扱っているのがフォーサイトです。
やはり、フォーサイトは医療事務資格のなかでも難しい「診療報酬請求事務能力認定試験」に対応しています。
さすがに合格率が30%くらいですと、独学は難しいこともあり、通信講座は必須だと言えます。
オンスク
オンスクは、月額1,078円から学習できる画期的な通信講座です。
オンスクでは、登録販売者の受講に対応しています。
医療事務とは少し異なりますが、れっきとした専門資格が欲しい場合に登録販売者は有効です。
オンスクは値段が安すぎますが、受講してみて良さそうなら続けるのもありですし、違うと思ったらすぐに辞めることもできます。
まとめ
医療事務はとてつもない需要がある為、多くの主催から資格がでています。
これはどの資格と比べても、圧倒的な種類をほこっています。
もし、医療事務の資格取得をお考えなら、この記事を参考にして選んでください。
また資格を取得して満足するのではなく、しっかり就職や転職活動に向けて、実務のために活用してください。