これから本格的に日商簿記2級に合格したい!とお考えではありませんか。
日商簿記2級にもなると、かなり難易度がアップするため、いかに勉強時間を短縮して無駄をなくせるのかが重要になってきます。
日商簿記2級は商業だけではなく工業も入ってくるので、余計に難しいんですよね・・・・。
今回は、日商簿記2級、全経簿記1級に合格している私が、勉強時間についてお話ししますので、参考にしてみてください。
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日商簿記2級に合格するための勉強時間は?
日商簿記2級の平均的な勉強時間は200~300時間と言われています。
例えば、
1日1時間の勉強・・・(1×31日)×7カ月=210時間
1日3時間の勉強・・・(3×31日)×3ヵ月=279時間
1日1時間の勉強を毎日続ければ、7カ月~10カ月くらいかかり、1日3時間の勉強時間であれば3カ月で280時間近くとなります。
こうやってみると、日商簿記2級は結構難しい資格ということが分かります。
日商簿記3級からスタートする
もし、日商簿記3級からスタートする場合は、300時間以上確保するべきです。
要領がいい人は300時間以内でいけますし、勉強が苦手な人はそれ以上かかることも考えておくべきです。
1日1時間をコツコツ勉強したとしても、10カ月はかかる計算ですから、結構な長期戦です。
日商簿記3級に合格しそのまま日商簿記2級の勉強を進める
日商簿記3級に無事合格すれば、そのままの勢いで日商簿記2級の勉強を進める人は多いです。
日商簿記3級で消費した90時間ほどをマイナスすると、100時間~200時間くらいの勉強で日商簿記2級に合格します。
日商簿記2級は受験回によっては合格率が10%前半とかになるため、最悪4か月後の試験まで待たなければなりません。
さすがに100時間で合格する人は要領がよすぎるか、偶然にも受験した回の合格率が高いかが考えられます。
商業高校に在籍した経験ありで全商簿記を取得している
商業高校に在籍していたのであれば、おそらく全商簿記の勉強をしており、3級や2級を持っているはずです。
その場合は、簿記の基礎ができているので、日商簿記2級までの勉強時間は150時間~250時間くらいを想定しています。
仮に全商簿記1級に合格しているのであれば、日商簿記2級と同等レベルなため、すぐにでも合格できる可能性はあります。
会計担当者で簿記の資格は持っていない
何らかの理由で、簿記の資格なしで会計担当者になることは多々あります。
経験年数にもよりますが、1年以上の経理経験があれば、日商簿記2級の理解もはやいです。
その場合の勉強時間は、120時間~200時間くらいを想定しています。
やはり実践で経理をしているというのはかなり強いです。
ただし、実務と資格は内容が異なる場合があるので、知らない箇所を徹底的にやりこめば合格に近づけます。
日商簿記2級は1カ月の勉強時間で合格できる?
日商簿記2級を何とかして1カ月の勉強で合格できないか、と考える人はいます。
現実的に考えて1カ月で合格するのはかなり難しいです。
例えば、日商簿記2級の勉強時間が300時間とする場合、1日10時間を毎日休みなく続けてようやく達するラインです。
しかも、完全に正しい方法でやり続けないと不可能です。
もともと賢い人なら1カ月でも合格できますが、普通の人は無理です。
仮に1カ月で日商簿記2級に合格できるなら、日商簿記1級も合格できてしまうでしょう。
社会人は日商簿記2級の勉強時間を確保するのは難しい?
社会人になると、会社や個人の都合で日商簿記2級を取得しないといけない場合があります。
社会人でも日商簿記2級は合格できます!
例えば、出勤時や移動時間にテキストを覚える、休日は1日を勉強に充てるなどを繰り返していけば合格できますよ。
相当大変ではありますが、合格率20%台の資格ですから超難関でもありませんので。
ただし、完全に独学で進めるのは結構な難しさがあるので、モチベーション維持や時間のことを考えても通信講座などの利用をおすすめします。
日商簿記2級の勉強時間を短くするポイントは?
日商簿記2級に早く合格したい、事情があって次回の試験に合格しないといけない!などありませんか。
日商簿記2級は1回不合格になると次の試験までに4カ月も開いてしまうため、結構きついんですよね・・・。
モチベーションの維持も大変になってくるので、受験すると決めたら1回で合格したいものです。
専門学校に通う
もっともシンプルな方法は、経理専門学校に通学することです。
経理専門学校はその名の通り、経理に関する知識を学ぶために2年間通学するスタイルです。
正式な学校のため、卒業すれば専門学校卒業ということになりますので、就職時に高卒よりは有利になれます。
ですが、2年間の学費が合計200万円くらいするので、なかなかの負担があります。
・学費は2年間で200万円前後
・卒業すれば専門学校卒業と言える
・通学が基本
・友達が増える
・生徒は10代後半が多いので、20代や30代は馴染めないかも
通信講座を活用する
個人的におすすめなのは、通信講座の活用です。
とくに社会人や主婦など、学生以外はおすすめです。
理由としては、社会人が退職してまで専門学校に行くのはきついこと、独学でも時間がかかりすぎて効率が悪いからです。
とくに日商簿記2級レベルになると、独学はちょっとしんどいので、多少の費用を払っても効率を考えるべきです。
しかも通信講座は専門学校みたいに何百万円ではなく、数千円から数万円程度で済むため経済的にも優しいです。
・受講料が安い
・仕事を辞めなくても受講できる
・最短で合格できるノウハウが詰まっている
・好きな時間に好きな場所で受講できる
・通信がメインなので、友達はできない
日商簿記2級に最短で合格するためには?
いくらお金をかけて専門学校に通っても、通信講座を利用しても、日々の復習や予習がとても大切になってきます。
体験談から言うと、高校生から進学してきた10代の学生は、とりあえず入学したというケースがほとんどで遊び9割残り1割が勉強という感じでした。
何十人という生徒がいたのに、2年生で日商簿記2級に合格したのは私ともう1人だけでした・・・。
日商簿記1級の授業に私とその人しかいなかったので、よく覚えています。
ですから、お金を払って満足するのではなく、ゴールは日商簿記2級の合格ということを忘れないようにしてください。
日商簿記2級は予習復習の繰り返しでやっと合格できる難しい資格です。
また、日商簿記2級は工業簿記という意味不明なジャンルまであるので、余計に集中して覚えなければいけませんよ。
日商簿記2級の勉強スケジュールを決めておこう!
日商簿記2級の試験は年に3回です。
・6月
・11月
・2月
それぞれ日曜日に開催されます。
勉強時間を多めに300時間に設定した場合の勉強スケジュールを決めておけば、予定通り進めていけるはずです。
1日1時間の勉強の場合は・・・約10カ月月前から
1日2時間の勉強の場合は・・・約5カ月前から
1日3時間の勉強の場合は・・・約3ヵ月半前から
正直なところ、1日時間だとかなり物足りないので、2~3時間は集中して勉強し続けるべきです。
勉強から合格までに3ヵ月~5カ月くらいで日商簿記2級に合格すれば優秀と言えます。
まとめ
日商簿記2級は割と難しい資格のため、勉強時間の確保が必要です。
おおよそ200時間~300時間は必要ですが、要領が悪い人は400時間くらい考えていてもいいかもしれません。
いずれにせよ、数カ月単位で勉強しないと合格できないため、できるだけ独学はやめて通信講座に頼ることをおすすめしますよ。