日商簿記2級を取得して、キャリアアップを目指したい。自信をつけたいなど。
でも日商簿記2級の勉強って大変なイメージがありませんか。
勉強に充てられる時間は限られているし、本当に独学で合格できるのかな?
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
日商簿記2級取得者が、独学で合格できるのかや合格するためにやるべきことをお伝えしますので参考にしてみてください。
Contents
【結論】日商簿記2級の独学の合格は厳しい!
日商簿記2級を独学で勉強するのは難しいです。
多くの経験者がそう考える理由はどういう点にあるのでしょうか?
難易度がそもそも高い
日商簿記2級はあなどれないレベルの難しさが特徴です。
3級は、基礎知識を習得して少し試験問題を解く練習をしたら独学でも受かるレベルです。
しかし、2級は変則的なパターンや新しい勘定科目などが出てきてそれらを網羅する必要があります。
仕訳にしても、財務諸表の問題にしてもどれ一つ手を抜ける分野がないのがあなどれないところ。
また、点数をとれるようになるまで時間を存分にかけて問題を解いて練習しなければいけません。
日商簿記2級の試験の合格率は
平均で20%
というレベルです。
漢検2級で30%、ITパスポートでも50%、運転免許の学科試験でも70%という合格率と比べても難しいということが分かりますね。
勉強に着手してみても、出題範囲の内容そのものが難しくて頭を抱えるということも多いです。
日商簿記2級は商業簿記、工業簿記と2つの種類の内容に分かれていてそれぞれ別々に準備をしなければなりません。
日商簿記2級は、誰でも簡単に受かるというような生やさしい試験ではないということを心得ておきましょう。
回によって合格率が全然違う
日商簿記2級に合格することが難しい理由の一つは、回によって合格率が全然違うということです。
平均して20~25%程度ですが、回によっては10%以下と非常に低い回もあります。
そういった回は多くの受験者が骨を抜かれたような状態になって会場を後にすることになります。
合格率が低いということはそれだけ難問ぞろいだということです。
難易度に関わらず、100点満点中70点というラインが定められているため合格者が少ない傾向にあります。
問題集の過去問では合格点を取れていても、本試験を受けてみたら形式や難易度が全然違い歯が立ちません。
日商簿記2級の取得が手ごわいとされるのは、普通に勉強していただけでは簡単にはクリアできないところ。
本当に、受験者を悩ませるような高レベルの問題に直面する回もあります。
日商簿記2級は工業簿記も含まれる
日商簿記2級は、商業簿記、工業簿記の2部門で構成されます。
3級は、商業簿記のみですが新たに工業簿記という分野が加わります。
工業簿記とは、原価計算や製造部門での財務諸表の作成などの製造に関する簿記のことです。
簡単に言えば、原料を加工して製品にするまでの費用の流れということです。
工業簿記は日商簿記2級の試験では必須となるので、受験するにはそのための準備が必要です。
具体的には、
材料費、労務費、経費、製造間接費の計算、部門費計算(直接配賦法、相互配賦法)、損益分岐
など様々な項目があります。
3級ではまったく触れることのない内容なので、慣れるまで鍛錬しましょう。
日商簿記2級の独学でかかるおおよその勉強時間は?
日商簿記2級を独学で勉強するにはどれぐらい時間を要するのでしょう?
日商簿記3級の知識がある場合と全くないケースに分けて記していきます。
すでに日商簿記3級に合格しているケース
日商簿記3級の知識がある場合は100~150時間とみたらいいでしょう。
1日2時間勉強するとして、2、3カ月の期間ほどかかります。
3級の知識だけでなく、新たに工業簿記やのれんなどの新しい勘定科目を学習する必要があります。
2級を独学で勉強するには、自分でスケジュールを組みコンスタントに学習を続けていかなければいけません。
しかし、2級では
ソフトウェア、のれんなどの勘定科目や外国為替での取引、本支店会計、連結会計
など新しい会計処理が出題されます。
それに伴い、たくさん学習しなければいけないということを心得ておきましょう。
簿記についてまったく知識も経験もないケース
日商簿記2級の知識がゼロという方は、200~250時間あるいはそれ以上の勉強が必要です。
1日2時間でも、3~4カ月の勉強時間を要します。
まずは3級の知識をしっかり習得することから始めましょう。
ただし、3級レベルでも貸方、借方の概念や資産負債の意味を理解するのは難しいです。
市販の問題集で学習しようと考えるなら、相当時間と手間がかかってしまいます。
まったく独学でするとなると、テキストを読んでも全く分からず挫折してしまうことも考えられます。
2級レベルにたどり着くまでは、結構な努力が必要だと心得ましょう。
日商簿記2級をどうしても独学で合格したいなら
社会的に信用があって履歴書に書くことができる日商簿記2級です。
日商簿記2級を、独学で合格するとなると非常に難しいです。
集中して勉強すること
日商簿記2級は難易度が高い試験のため、毎日時間を決めて受験の準備をします。
片手間にできるものではなく、またそう考えることも許されません。
合格するためには、絶え間ない努力の積み重ねが必要です。
ただし、まじめに時間をかけて机に向かっていたらいいということはありません。
本当に、自分の力になっているかを確かめてものにしていきます。
当然、できていない部分は何度も復習してフィードバックして実力を伸ばしてください。
独学だからこそ、孤独でつらい道のりになります。
日商簿記2級という大きな目標を達成するには、それだけの覚悟が必要だと思った方がいいでしょう。
受験日を先に決めて毎日一生懸命勉強する
受験する日を決めておいて、スケジュールを立てて合格をつかみましょう。
日商簿記2級の試験は年に3回あります。
計画が立てられる中で、どの回で受けるのがベストかを考えて決めます。
勉強が完成するのに必要な時間などから逆算して決めるといいですね。
受験する日が決まったら、今日から準備を始めましょう。
受験まであと〇日と目標を決めれば、勉強をするモチベーションがうまれます。
受験勉強をしている期間は、とにかく時間を無駄にせず全力で勉強します。
また、マイルストーン式で受ける日までを期間に分けて勉強計画が立てるのもいいですね。
学習内容の進捗や、点数などを目標にすると励みになります。
合格率の高そうな回に受験する
合格率の高い回で受験することも合格するための1つの方法です。
受験の回によって合格率が高い回と低い回があり、難易度が極端に違います。
どの回が合格率が高いということの予想はできません。
しかし、合格率が極端に低い回があったとして、次やその次はそこそこ高い合格率になると考えることもできます。
そう考えて、合格できそうな回に受験してみてはどうでしょう。
ふたを開けてみなければ分からないことですけど、運をかけて受験してみてもいいかもしれません。
問題集とテキストをひたすら繰り返し100%の理解まで持っていく
日商簿記2級に関わらず、独学で資格試験に合格する秘訣は、とにかく反復して学習内容を頭に叩き込むことです。
おすすめなのは、同じ問題集とテキストを何回も読み解くことで理解度を定着させる方法です。
テキストや問題集に、重要な点にマーカーを引き学習する上で分かったことをメモしておきましょう。
問題集も同様で、同じ問題集で何回も問題を解く練習をしてミスがなくなるまで続けます。
最初は間違えた問題でも、何度か解きなおして完璧に点数が取れるようになったら自分の成長を感じられます。
本番の1ヶ月前になったら、本試験形式での本番さながらの問題を時間を計ってやってみましょう。
点数をとるためには正確なだけでなく、スピーディーに問題を解くことも求められます。
日商簿記2級の独学は時間の無駄!効率よく学習するなら通信講座がおすすめ
日商簿記2級は独学で勉強すると非常に不利です。
家にいながら効率よく勉強するには通信講座の活用がおすすめです。
通信講座を利用するメリットは以下の通りです。
・多数の合格者を輩出していて安心できる
・オンラインで受講可能で家でも外出先でもいつでも見たい講座が受けられる
・オンラインの会員だと見たい講座をオンデマンド形式で受けられる
・分からないことを質問するなどのフォロー体制も万全
・自分のペースで進められる
通信講座では、通学と同じ教材で洗練された内容の講座が受けられます。
正しい知識を習得するまでの道のりを導いてくれて、分かる喜びを感じられます。
市販のテキストや問題集にはない情報がたくさんあるのが、受験者にとってのメリットです。
合格するまでに必要な内容を余すことなく搭載したカリキュラムで、学習内容は過不足がありません。
同じ内容でも、説明が分かりやすいので短時間で理解できるという大きなメリットがあるため、多くの受講者が通信講座を利用しています。
まとめ
日商簿記2級を独学で目指すには、大変な努力と時間が必要だということが分かりました。
日商簿記3級を取得していても、相当な時間をかけて準備する必要があります。
そこで、通信講座をおすすめします。
通信講座では、多数の実績のあるプロの講師による講義がWebで受けられるのが嬉しいです。
日商簿記2級に興味のあるあなたもその1人に続いてみませんか。
記事を読んで通信講座で日商簿記2級を学びたいと思っていただければ幸いです。