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簿記とは?難易度や初心者・仕事に役立つのかをわかりやすく解説

簿記とは
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資格を取りたいと考えた時に、どの資格スクールもいちばんおすすめしているのが簿記ですよね。

簿記ってなんとなくお金の計算系の資格なんだろうな、ってイメージができるほど世の中に浸透しているのと同時に、取得しているユーザーが多いのも事実です。

今回は簿記とはどういうものなのかを、簿記の資格を取得し、なおかつ経理作業もしている私が解説しますので参考にしてみてください。

簿記とは?

簿記とは会社の資産や負債、純資産を管理し、売上や仕入れなどすべての収益や費用を記録できる資格のことを指します。

大小問わず、会社や個人商店では売上や経費など毎日発生しています。

それらを記帳することにより、正しいお金の流れを知り決算時に税務署に申告します。

そうすることで、正しく納税をし適切な運営ができるようになります。

これらお金の動きは簿記を勉強すればある程度把握できるため、どの会社でも必要な資格と言えます。

世の中には数えきれないほどの資格が存在していますが、簿記ほど使える資格は他にはありません。

簿記の歴史って?

簿記は日本特有に思えますが、実はローマ時代にはすでに存在していたと言われています。

当時の彫刻に、商業帳簿が彫られていてた記録がありますし、ギリシャやエジプトなどでも簿記が存在していたようです。

当時は資格ではなかったと思いますが、簿記はとんでもなく歴史のある資格なんですね。

それから時は過ぎ、日本では明治6年にあの福沢諭吉が簿記に関連する書を刊行したと言われています。

もともと簿記は、帳合、記簿、簿記などの表現でしたが明治20年には簿記という表記が使われるようになり、現在にいたります。

簿記を英語にすると「Bookkeeping(ブックキーピング)」と言い、発音が簿記になったと言われていますが、真意は不明です。

日本での簿記の資格はいつから?

日本では商工会議所が1954年の11月に第1回が実施されています。

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1954年って、とんでもなく古くて歴史がありますよね。

もともと簿記は年2回の試験が実施されていましたが、1997年からは年3回に変更されています。

簿記は国家資格ではないものの、就職や転職でかなり有利になる資格のため、もっとも価値のあるものだと考えるべきです。

簿記の種類はあるの?

日本では簿記の種類は代表的なものが3つあります。

日商簿記

簿記の代表格とされているのが日商簿記です。

日商簿記は、日本商工会議所が主催する資格で、簿記と言えば日商を指しているケースが大半です。

たとえば、資格スクールで簿記と書いていれば日商簿記です。

日商簿記は歴史のある資格とともに、3種類のなかでももっとも難しい傾向にあります。

もし簿記の資格が欲しい場合は、日商簿記の合格を目指してください。

3級

日商簿記3級は、中小企業の経理担当者として活躍できると判断されます。

日本のほとんどは中小企業ですから、日商簿記3級があれば経理として採用されやすくなりますし、独立した際にも役立ちます。

 

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2級

日商簿記2級は、中小企業の経理担当者として高度な知識を持っていると判断されます。

しかも日商簿記は商業だけではなく工業も対象のため、工場などの経理でも活躍できます。

もし日商簿記の取得を考えているのであれば最低でも2級は目指しましょう。

 

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1級

大企業の会計の知識を持っていると判断されるのが、日商簿記1級です。

経営管理や分析ができるためかなり重宝される資格ですが、とてつもなく難しい資格です。

会計のプロや税理士、公認会計士を目指している人であれば、日商簿記1級は通過点ですが、普通の会計担当レベルだとオーバースペックの資格だと言えます。

 

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全経簿記

全国経理教育協会が主催しているのが全経簿記です。

全経簿記は、日商簿記の次に知名度のある簿記の資格です。

実は全経簿記は1956年に1回目の試験が開始されているため、こちらも歴史のある資格なんですよね。

全経簿記は3級から上級まであり、上級は日商簿記1級と同等のレベルでかなり難易度が高いです。

ただ、簿記を取得するのであれば日商簿記をおすすめしますが、出題範囲が異なるため両方あれば心強いですよ。

3級

全経簿記3級は中小企業の経理担当者や補助として活躍できる資格です。

ただ、日商簿記3級と比べると難易度は低いため、本当に補助程度の知識を有しているのみと考えるべきです。

2級

全経簿記2級は、中小企業の経理担当者として一定の知識を持っていると判断できる資格です。

一般的には、全経簿記2級と日商簿記3級のレベルが同等だと認識されています。

 

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全経簿記1級は、中小企業の経理責任者としての知識を持っていると判断できる資格です。

1級は見栄えが良いですが、日商簿記2級と同等レベルとなっています。

 

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上級

全経簿記上級は、大企業向けの経理責任者として知識を持っていると判断できる資格です。

もともと、全経簿記上級は税理士試験の受験資格を与えられていたことから、日商簿記1級と同等レベルと考えられています。

また、全経上級は理論的な問題が出題される傾向にあり、日商簿記とは違った知識を得られます。

全商簿記

全商簿記は、全国商業高等学校協会が主催している簿記の資格です。

名前の通り、商業科を主にした高校生が受験する簿記の資格でもあります。

社会人は基本的に全商簿記は受験せず、全経簿記や日商簿記が中心となります。

3級

全商簿記3級は、初歩の初歩の簿記原理を知っていると判断できる資格です。

かなり初歩的な資格なので履歴書に書くのは難しいですが、学生の簿記の入り口としては良い資格だと言えます。

2級

全商簿記2級は、中小企業の経理の補助ができると判断できる資格です。

一般的には、日商簿記3級や全経簿記2級と同等のレベルだと考えられています。

1級

全商簿記1級は、中小企業の経理担当者として知識があると判断できる資格です。

高校生のうちに全商簿記1級を取得できれば、あとは日商簿記2級や1級と抵抗なく進めるのが大きなメリットです。

それぞれの簿記の難易度は?

日商簿記、全商簿記、全商簿記はそれぞれ級がありますが難易度も全く異なります。

同じ2級だから一緒、というわけではないんですよね。

簿記
図にするとこんな感じです。

全経簿記1級と日商簿記1級が同レベル、全商簿記1級と全経簿記1級が日商簿記2級と同レベルとなっています。

これらを考えると、やはり日商簿記がもっとも難しいということが分かりますよね。

最終的に簿記の資格を取る場合は、日商簿記というのも理解されたと思います。

ただ、全経簿記上級と日商簿記1級は異次元の難しさなので、本気で取得したいなら真面目に勉強し続けなければなりませんよ。

簿記は初心者でも合格できる?

簿記はすごい難しいイメージがありませんか?

たしかに簿記の種類や級によって初心者でも合格できるのかどうかは変わってきます。

もともと商業科の学校にいたのであれば話は別ですが、まったくの未経験者の場合は日商簿記2級まで、全経簿記1級までにしておくべきです。

それぞれの合格率を見てほしいのですが、

日商簿記 全経簿記 全商簿記
上級 18%
1級 10% 40% 45%
2級 24% 50% 56%
3級 40% 67% 59%

それぞれで見ると、難易度は一目瞭然ですよね。

この中でも群を抜いて難しいのは日商簿記だと言えます。

とくに日商簿記2級はかなり曲者で、開催日によっては合格率が10%とかになるケースもあります。

かなり勉強しても運が悪ければ不合格になるのも、日商簿記2級のえぐいところです。

簿記はどの仕事で役立つの?

簿記はすべての業界で役に立つ資格です。

どの会社でも個人でも、売上や経費が発生している時点で経理処理しなければなりません。

それらを対応できる知識を持っているのが簿記です。

簿記と比較されるのは英検ですが、英検は使うところが限られていますよね。

しかも英検に合格しているからと言って英会話ができるわけでもありません。

でも簿記は全業界で使える資格ですので、他に比較できる資格はないと考えています。

また、独立した際にも簿記はかなり役に立ちますよ。

しばらくは自分で経理処理ができるため、税理士にお願いするなどの余計な負担が減ります。

ただし、個人から株式会社にした場合は、さすがに決算処理を自分ではできないため、税理士に任せるべきです。

 

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まとめ

簿記とは、売上や経費などお金の流れを把握し記帳するための知識をもっている資格として知られています。

世の中には多くの資格が存在していますが、簿記ほど幅広く使える資格は他にはありません。

もし、資格取得を考えているのであればまずは簿記から挑戦してみてはいかがでしょうか。

seventh sense株式会社代表取締役
daisuke.konya
長年のフリーター経験を経て将来が心配になり個人で資格を17個保有。
独学や学校に通って取得。
コツさえつかめば中程度の資格は取れると考えている。
現在は経営者として活動中

無職や日雇い、フリーター、正社員、経営者と経験している稀有な存在。
■保有資格(一部)
日商簿記検定2級
全経簿記検定1級
色彩検定2級
全経計算実務検定1級
全経税務会計法人税法2級
全経税務会計所得税法2級
全経税務会計消費税法2級
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