どんな資格でも、1級を取得した実績があればすごくないですか?
なぜなら、ほとんどの資格は1級が最高位ですし、それ以上のものはないからです。(全経簿記は上級あり)
全経簿記1級も立派な資格ですし、履歴書に書く場合も見栄えが良くなります。
今回は、全経簿記1級に合格した私が解説しますので、参考にしてみてください。
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全経簿記1級の合格率は?
全経簿記1級の合格率は、およそ40%となっています。
めちゃめちゃ難しいわけでもなく、めちゃめちゃ簡単なわけでもありません。
開催回 | 合格率 |
---|---|
208 | 26.7% |
207 | 37% |
206 | 70.6% |
205 | 33.2% |
204 | 49.8% |
203 | 19.9% |
202 | 47.5% |
201 | 26.3% |
200 | 46.8% |
直近の合格率を見てみましたが、高いときで70%、低いときで19%とかなり差のある資格だと言えますよね。
203回の19%までくると、日商簿記2級の合格率くらいになってしまうので、かなり難しかったのだと思われます。
対して206回では70%を超えていますので、日商簿記3級よりも簡単だったのでしょう。
いくら全経簿記1級の勉強をしても、合格率が19%だったらやる気をなくしますよね・・・。
ただ、全経簿記1級は年に4回の試験があるので、ちゃんと切り替えて受験できると思います。
全経簿記1級のレベルは?
全経簿記1級のレベルは、日商簿記2級に匹敵します。
偏差値で表しますと、54程度と言われており勉強しないと取得できない中級資格となっています。
ただ、回によって合格率がかなり違ってくるので、何とも言えないですよね・・・。
ちなみに、全経簿記1級の偏差値が57ですが、同等レベルの資格が宅建だと言われています。
この辺りはちょっと怪しいかな?
個人的には、全経簿記1級よりも宅建が難しいような気がしています。
全経簿記1級の難易度は?
全経簿記1級を受験する場合、およそ200時間くらいの勉強が必要になってきます。
1日3時間勉強した場合、2カ月弱といったところでしょうか。
これはあくまで、日商簿記3級を理解している、という条件があります。
2カ月弱位の勉強時間であれば、社会人でも取れるはずですから、1級と言う見栄えも良い資格が取得できますよ。
全経簿記1級の問題はどんなの?
全経簿記1級は、商業簿記と工業簿記から出題されます。
商業簿記は会計学、工業簿記は原価計算など。
日商簿記2級でも工業簿記は受験対象ですが、1つの試験で両方行われます。
全経簿記1級の場合は、商業簿記と工業簿記は分かれており、それぞれに受験料が設定されています。(各2,600円)
例えば、20222年11月208回の商業簿記では、
・支店分散計算制度
・資産除去債務の計上
・新株式申込証拠金
工業簿記では、
・原価計算基準
・仕訳
・勘定記入
などが出題されました。
工業簿記は毎回合格率が高いので、商業簿記を中心に攻めていくといいでしょう。
全経簿記1級の評価ってどう?履歴書には書ける?
ぶっちゃけ、全経簿記1級の資格を取得した場合、履歴書に書けるのかどうか、評価としてはどう見られているのかが気になりますよね。
まず、全経簿記1級は履歴書に書ける立派な資格です。
なんてったって、1級ですからね。
見栄えも相当いいです。
ただし、全経簿記1級にはさらに一段階上の、上級があるため、全経簿記を知っている人からすれば日商簿記2級レベルの知識を持っているんだな、程度に思ってくれます。
簿記を全く知らない人からすれば、1級スゴイじゃん!って感じられますよ。
全経簿記1級と日商簿記2級の差は?
知名度は日商簿記2級がかなり高く、難易度は全経簿記1級が少し低い傾向にあります。
そもそも、全経簿記1級の合格率が40%程度ですが、日商簿記2級は20%前後となりますので同程度ではありますが価値が違ってきますね。
実際に、日商簿記2級のあとに全経簿記1級を受験しましたが、全経簿記限定の勉強をしなくても1発合格したので難易度はやっぱり日商簿記2級には負けます。
また、全経簿記1級は、工業簿記と商業簿記の両方を受験しないといけないですし、両方受からないと1級に合格できたとは言えません。
ただ、日商簿記2級には出題されず、全経簿記1級に出題される問題もありますから、両方受験するのがおすすめです。
まとめ
全経簿記1級は、日商簿記2級と同等のレベルで推移しており、チャレンジする受験者は多い傾向にあります。
ただ、全経簿記1級は1級ではありますが、その上に上級ランクが待っています。
正直、1級と上級とでは難易度が明らかに異なるため、まずは全経簿記1級に合格することを優先し、合格すれば全経簿記上級か、日商簿記1級を狙うようにしましょう。