世の中には様々な業種がありますが、どのような職種でも経理事務の仕事はあります。
いつかは経理に携わる仕事がしたいと思っている方や、反対に今現在経理の仕事をしていて自分には向いていないと感じている方など個人差はありますが、経理の仕事はその人の向き不向きが大きく関係していく事が多い職種です。
今回は経理の仕事に向いている方や向いていない方、それぞれどのような特徴があるか解説していきます。自分はどこに当てはまるか一度確認してみて下さい。
Contents
簿記(経理)が向いている人
経理が向いている人の大きな特徴として「真面目」な方が向いていると言えます。
まず、事務作業全般に言える事ですが、計算間違いや入力間違いは絶対にあってはいけません。
真面目な方は
・計算ミスがあればどこがミスが徹底的に調べる
・入力ミスがあればどこにミスがあるか徹底的に調べる
少しのミスも許さない徹底した「完璧主義」な真面目な方が向いています。具体的にどのような方が向いているかを説明します。
コツコツ作業が苦にならない
経理の仕事は基本的に毎日伝票の整理や帳簿の計算、Excelなどの入力作業などほぼ毎日同じことの繰り返しです。
毎日同じことの繰り返しで1日のほとんどを机に座って作業する事になり、代わり映えがほとんどない毎日を送る事となります。
この時点で無理な人は無理だと感じるかもしれません。逆に毎日同じ作業をコツコツするのが好きな方は向いています。
たとえ話になりますが、プラモデルなどを購入する時に1から作るのが面倒で予め店員が製作した完成品を購入する方と1から自分でコツコツ作っていきたい方がいた場合、経理の仕事が向いているのが後者といえます。
勉強が好き
学生時代から勉強が好きで常に新しい事を覚えようと意欲の高い方は経理の仕事に向いています。
経理の職種に就職して初めは覚える事が想像以上に多いと感じるでしょう。
どちらかと言うと体を使って覚えるよりも頭を使って覚える事の方が圧倒的に多いので、勉強が好きな方は肉体労働的な仕事よりも経理関係の仕事の方が向いているといえます。
難しい資格は余計に頑張れる
経理関係の仕事をしていく上で避けて通れないのが「簿記」の資格取得です。
少なくともどのような職種でも最低限簿記3級程度までは取得を促されるでしょう。可能であれば2級まで取得出来ればある程度の規模の会社まで対応できます。
しかし、簿記2級は取得難易度が高く、簡単に取得が出来ません。それなりに準備してじっくり勉強をしないと合格出来ない資格なので、長らく勉強から遠ざかっている方などはそれだけで滅入るかと思います。
簿記2級のように一般的に見ると難しい資格は取得するだけでモチベーションが上がったりします。周りにあまり持っている人がいない資格であれば尚更優越感に浸れます。
そのような思考回路の方は誰よりも取得に向けて努力するような方だと感じますので、経理に向いている方といえます。
対人関係が不得意ではない
経理の仕事は基本的に黙々と作業する事が多いですが、意外と人間関係も大事になってきます。良好な人間関係を構築できる人は色んな業務を任せてもらえるようになり、更なるキャリアアップにもつながります。
逆に対人との関わりが苦手な人はどれだけ仕事ができても信頼感に欠ける部分があり、結果的に新しい業務の依頼などがなくなり成長できなくなります。
経理の仕事は人と関わらないから楽なんて感じている方もいるかと思いますが、むしろ信頼関係が一番大切な職種であると肝に銘じておいて下さい。
簿記(経理)が向いていない人
ここからは経理に向いていない人について説明していきます。
今まで経理で働いていて経理に向いていると思っている方も、意外とこちらの項目に当てはまる方もいるかもしれませんので、一度確認してみて下さい。
適当な人
文字通り適当な人は経理に向いていません。経理の仕事は正確性が求められる業種なので、「ちょっとくらいの間違いならいいか…」なんて事は絶対許されません。
小さなミスが大きなトラブルに発展して信頼を失う事につながります。
自分では真面目な人間だと思っても周りから見たら適当な人と思われている事もあるので、一概には言えませんが、自分の性格が適当だと感じている方は少し治す努力が必要かもしれません。
スケジュール管理が苦手
経理の業務は1日の流れ次第で定時間内に終わるか概ね決まりますが、スケジュール管理を徹底していないと中々終わる業務も終わらず残業する事になります。
製造業など時間で工程が管理されているものなどは敢えてこちらからスケジュールの管理をしなくても問題ありませんが、経理の業務は担当した事務員の管理で全てが決まります。
しっかり自分で管理出来ないと自分や周りの方にも迷惑が掛かりますので、スケジュール管理が苦手な方は向いていないといえます。
責任感がなく他人任せ
経理の業務は正確性が求められるとお伝えしましたが、自分が行った業務に自信がなく、確認作業などを人任せにする方も経理には向いていません。
最初のうちは先輩達に頼るのは仕方ありませんが、5年10年と働いてて未だに他人に頼りがちな方は経理はおろか他の業務でも仕事に対する信頼がないといえます。
この仕事は自分が最後まで責任を持って取り組むといった姿勢が重要なので、自分自身に置き換えて普段から他人任せになっていないか確認してみましょう。
人間関係が面倒
経理の仕事は比較的人との関わりが少ないイメージが強いかもしれませんが、人間関係を構築するのが苦手、もしくは面倒と感じる方は経理には向いていないでしょう。
基本的には1人で行う業務が多いですが、自分のミス一つで周りの方にも迷惑が掛かります。そのような時に普段から人付き合いを避けているような方は他の方からも信頼がなく、困った時に助けてもらえないなんて事もあるかと思います。
経理の仕事に限りませんが、仕事をしていく上で重要なのは「人間関係」ではないでしょうか。どんなに辛い仕事でも、人間関係が良ければそれだけで頑張れたりもします。
職場に嫌な人がいる…そんな風に周りから思われないような関係の構築が大切です。
簿記が向いている人は資格を取得して実務で使おう!
ここまでの話の中で自分は経理の仕事に向いていると感じた方は、まず最初のステップとして「日商簿記」の資格を取得してみてはいかがでしょうか。
経理の仕事では必須の資格ですが、経理で働き始めてから取るよりも働く前に取っておくと事前評価も高くなり仕事自体もスムーズに覚える事ができます。
実際新しい仕事をしながら資格の勉強は非常に時間を作るのが難しく、途中で挫折する方も多いので余裕があれば先に取っておくのが賢明です。
資格の勉強は独学で取得しても問題ありませんが、簿記の資格はいきなり専門用語の連発で独学では中々テンポ良く取得するのが難しくなっていきます。
資格の勉強をする方法として、「通信講座」がおすすめです。
通信講座は専門学校に通う必要もなく、費用も安く資格合格に特化した内容を学習できるので、効率良く合格できます。
合格までのスケジュールも管理され自分の好きなタイミングで学習できるので、プライベートの時間もしっかり確保しながら資格取得を目指せます。
独学で簿記の資格を取得するのであれば間違いなく通信講座を利用した方が近道となるので、選択肢の一つとして取り入れてみて下さい。
まとめ
経理の仕事に向いている・向いていない人について詳しく解説しましたが、今回の内容は経理に限った話ではなく他の業務でも共通する部分が多いです。
今の自分が職場からどのように思われているか、普段は中々気づけないような事も客観的に見ると気づける事も多々あるかと思いますので、今回の内容を自分自身に照らし合わせてみて下さい。
最初に伝えましたが、1番向いていると感じる方はとにかく「真面目」な方だと思います。自分が真面目な方だと少しでも感じているのであれば、経理の仕事を検討してみてはいかがでしょうか。