資格の中でも、簿記はかなり知名度があるため国家資格では?と思ってしまうものです。
メジャーな資格でなおかつ国家資格であれば、取得する意味はますます高まるものです。
今回は、簿記が国家資格なのか、それ以外の会計の資格を難易度でランキングにしてみました。
簿記3級と2級は国家資格なの?
結論から言いますと、全ての簿記は国家資格ではありません。
日商簿記だろうが全経簿記だろうがすべての級において国家資格ではなく、公的資格と言われるものです。
実は資格には、国家資格、公的資格、民間資格の3つがあります。
国家資格
国家資格とは、国が認定した資格のことを指します。
国が認めた資格のため、とても価値があり信頼できる資格だと言うことがわかりますよね。
国家資格と言えば、医師、弁護士、公認会計士、税理士、薬剤師などが該当します。
公的資格
公的資格とは文科省などが認定した資格のことを指します。
公的資格も文科省や、経産省などが認めた資格のため、割と国家資格に近いイメージをもっても良いかもしれません。
公的資格には、簿記や英検、色彩検定、ビジネス能力検定などが該当します。
民間資格
民間資格は国や文科省以外が作った資格のことを指します。
例えば、とある会社が作った独自の資格などが民間資格となります。
とはいえ、TOEICやMOSなどは民間資格ですが知名度が高いため、決してダメというわけではありません。
ちょっと面白のは、英検が公的資格でTOEICは民間資格ということです。
民間資格には、インテリアコーディネーター、終活アドバイザー、ライフセーバーなどが該当します。
簿記や会計関連の資格ランキング!
簿記が公的資格なら、他の会計の資格はどうなんだ、って思いませんか。
ここからは公表されている会計関連の資格を難易度順にランキングしてみました。
資格名 | 難易度(偏差値) | 区分 |
---|---|---|
公認会計士 | 74 | 国家資格 |
税理士 | 68 | 国家資格 |
米国公認会計士 | 67 | 国家資格(アメリカ) |
日商簿記 | 64~47 | 公的資格 |
建設業経理士 | 56~35 | 民間資格 |
全経簿記 | 57~44 | 公的資格 |
たとえば、異次元の難しさでトップを走るのは公認会計士です。
公認会計士は、医者・弁護士・公認会計士の3大難関国家資格に含まれており、とんでもなく価値のある資格ですよね。
そして税理士も同じく超難関国家資格です。簿記は日商の1級や全経の上級だけ国家資格並みの難しさがありますが、公的資格となっています。
ちょっと方向性が違うのは、米国公認会計士ですね。
米国公認会計士はアメリカでの国家資格であり、日本から見れば国際資格となります。
簿記は国家資格じゃないとダメな理由なんてない
人は、なぜか国家資格がいちばん上でそれ以外は微妙だと考えているケースがあります。
ぶっちゃけて言いうと、国家資格うんぬんより資格の中身が大切だと思います。
たとえば、就職や転職で資格欄を書くところがありますが、いちいち国家資格や公的資格だなんて書かないですよね。
採用担当者は、簿記なら日商なのか全経なのか、どの級を取得していることしか見ていません。
つまり、国家資格にこだわるのは間違っています。
FPは国家資格ですが3級なら100時間も勉強すれば取得できますので、難関というわけではないんですよね。
どちらかというと、同じ3級でも履歴書にはFP3級は書けませんが日商簿記3級なら書けるので、資格のタイプで判断することはありません。
またTOEICは国際的な資格でよく利用されていますが、民間資格ですよね。
まとめ
簿記は国家資格ではなく公的資格ですが、だからといって価値が下がるわけではありません。
そもそも、日商簿記は商工会議所が主催していますし、全経簿記は私が賞状をもらった際に、森喜朗元総理が名誉会長で、会長が元総理の麻生太郎さんで記載されていました。(2023年も一緒)
こう考えると、簿記はかなり価値のある資格だと言えますよね。