これからファイナンシャルプランナーの資格を取得したいとお考えの人は、多いのではないでしょうか。
資格を取得する、ということは転職や独立時に、どれくらいの年収が確保できるのかが気になるところです。
そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの年収についてお話ししますので、参考にしてみてください。
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ファイナンシャルプランナーの年収は?
ファイナンシャルプランナーとひとくちに言っても、どこかの会社に属しているパターンと、独立や副業で稼いでいるパターンがあります。
会社に属しているファイナンシャルプランナーの年収
ファイナンシャルプランナーは、銀行や保険会社、不動産会社、証券会社など幅広いジャンルで活躍できます。
たとえば、銀行で活躍しているファイナンシャルプランナーの年収は650万円、保険会社なら890万円となっています。
ファイナンシャルプランナーは1級であれば難関ですから、年収が600万円以上を超えていても何らおかしくはありませんが、2級や3級だと、年収はもっと低くなる傾向にあります。
また、保険会社であれば完全に実力主義でもあるため、多い人は1,000万円以上ですし低い人は300万円以下などかなりの差があります。
独立ファイナンシャルプランナーの年収
独立すると完全に実力主義となりますので、稼げない人は0円ですし、稼げる人は年収1,000万円以上は手堅いです。
日本FP協会の過去のデータによりますと、FPが1時間あたりの相談料は以下の通りです。
・5,000円未満・・・14%
・5,000円~10,000円未満・・・47%
・10,000円以上・・・33%
・20,000円以上・・・5%
各種参考:日本FP協会
FPが独立した場合の時給は5,000円~10,000円未満が多かったので、仮に最低金額の5,000円をフルタイムで働いた場合、以下の通りです。
5,000円×8時間=40,000円
40,000円×30日=1,200,000円
1,200,000円×12カ月=14,400,000円
かなり単純な計算ですし、常に仕事があるわけではないので参考程度ですが、1400万円くらいの年収になるというわけですね。
営業ができるFPであれば、1400万円の年収も可能ではあります。
副業ファイナンシャルプランナーの年収
本業の合間に副業でFPの仕事をするため、そこまで多い収入になるわけではありません。
ただし、1時間あたりの相談料が5,000円だった場合は、
5,000円×3時間=15,000円
15,000円×12日=180,000円
隙間時間を3時間と想定すれば、1カ月で18万円も稼げるということになります。
休日などをフルに活かせばもっと働けますので、これ以上の収入になる可能性があります。
副業で18万円以上稼げるとなると、本業と合わせるとすごい収入になりますよね。
ファイナンシャルプランナーの年収は男女によって異なるのは本当?
どの業界でもそうですが、男性と女性とでは賃金の差があります。
FPではどうでしょうか。
会社勤めのケースで比較してみましょう。
男性のファイナンシャルプランナー
給与 | 年収 | |
20代 | 32万円 | 460万円 |
30代 | 48万円 | 779万円 |
40代 | 62万円 | 1012万円 |
50代 | 61万円 | 963万円 |
60代 | 37万円 | 528万円 |
参考:ユーキャン
会社勤めをしているFPの年収は20代で460万円、40代でピークとなり1000万円を超えます。
普通に平均年収を超えていますが、すべてのFPがこれだけの高年収になれるわけではなさそうですよね。
もっと難関資格の税理士や公認会計士などと比べても、異様に年収が高いので最大値という可能性はあります。
また、賞与込の年収ではありますが、大手以外はそこまで多くないはずです。
女性のファイナンシャルプランナー
給与 | 年収 | |
20代 | 25万円 | 372万円 |
30代 | 32万円 | 497万円 |
40代 | 37万円 | 567万円 |
50代 | 39万円 | 593万円 |
60代 | 31万円 | 475万円 |
参考:ユーキャン
女性も全体的に年収が高い傾向にあります。
月収で見ても、平均よりも高くやはりこちらも最大の金額の可能性があります。
また、ボーナスありきで年収を計算していますが、会社によってはボーナスが少なかったり、そもそもなかったりします。
とくに中小企業では、基本給の1カ月、2か月分くらいしかもらえないため、年収はもっと少なくなります。
ファイナンシャルプランナーの実際の年収規模感を調査!
データとしてはファイナンシャルプランナーの年収は公開されていますが、では現実の年収はどうでしょうか。
実際に求人サイトを調べてみました。
求人が多く月収が高い東京で絞っての調査となります。
・銀行・・・20万円
・生命保険・・・30万円
・建築・・・22万円
・不動産・・・30万円
・出版・・・24万円
参考:en転職
あくまで最低保証の月収表記となりますが、そこまで月収は高くない印象があります。
ただし、生命保険や不動産関連は完全実力主義になるので、歩合で稼ぐというイメージです。
歩合で稼げるようになれば、年収は1000万円を超える可能性もあるようですね。
ファイナンシャルプランナーの仕事内容は?何で年収に影響されるの?
ファイナンシャルプランナーの仕事はかなり幅広いです。
たとえば、家計相談、保険、年金、住宅、教育、税金、相続などが該当します。
共通しているのは、個人向けに計画をたててアドバイスをする、です。
どんな人でも、お金に関する不安は取れませんが、FPのアドバイスにより、今はいくらの支出があり収入があるのかをトータルで判断するため、今、どれくらいのお金を使えるのか、削れるところはないのかなどを一緒に考えてくれます。
結果、無駄な出費を抑えられるため、将来的なお金の問題が解決できます。
FPは資格が必要なわけではありませんが、アドバイスをするのであれば1級FP技能士やCFPなどを取得しておくといいでしょう。
また、FPはただ仕事をこなしているだけだと決められた額しかもらえません。
むしろ、完全実力主義の職場ですとクビになる可能性もあります。
しっかり営業をして顧客を増やすことにより、年収は大幅に改善されます。
まとめ
ファイナンシャルプランナーの年収はかなり高く見積もられていますが、全員が全員、高年収になれるわけではありません。
顧客は会社が用意してくれるわけではないため、自分自身で営業し、結果がでてきてようやくFPの年収の数字に当てはまるようになります。
ですから、FP技能士1級を取得して就職や転職をしたからといって、年収が大幅にアップすることはない、ということを知っておきましょう。