これから経理職で仕事をしたい、すでに経理職だがもっと勉強したい、とお考えの人は多いのではないでしょうか。
経理はどんな会社でも必要な、オールジャンルで役立つ数少ない資格だと言えます。
多くの需要があることから、経理に関連する資格はたくさん存在しているため、どれを取得すればいいのか?と悩んでしまうものです。
そこで今回は、経理に関する資格を多数取得した私が、経理職に必須な資格をお伝えしますので、参考にしてください。
Contents
経理職に必須な資格は?就職や転職・実務で活躍できます!
経理職に必須な資格はたくさんありますが、現実的に考えて取得が難しい、公認会計士や税理士の資格は除外しますね。
おそらくというか、公認会計士や税理士を目指している人は、経理職に必要な資格だと言うとは知っているはずですし、そこを目指しているわけではないと思うので。
日商簿記検定
経理職でもっとも認知度が高く、重宝されているのが日商簿記です。
簿記は、全経や全商もありますが、圧倒的に日商が強いです。
その理由は、日商簿記の難易度が高いからです。
しかも、世間一般的には3級の資格は役に立たないと言われていますが、日商簿記だけは履歴書に書けるくらいに重要な資格だと言えます。
社員数が少ない中小企業や個人商店であれば日商簿記3級を、一般的な中小企業であれば日商簿記2級を、大企業であれば日商簿記1級を取得するといいでしょう。
資格名:日商簿記検定
主催:商工会議所
受験日:年3回(1級は年2回)Web検定あり
受験費用:3級(2,850円)2級(4,720円)1級(7,850円)
難易度:3級(普)2級(難)1級(超難)
おすすめ度:
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電子会計実務検定
電子会計実務検定は、日商が主催する経理の資格です。
名前の通り、会計ソフトの使用を考えられており、まさに実践向きの資格だと言えます。
3級から1級までありますが、本格的に経理を学びたいのであれば2級や1級を目指すべきですよ。
資格名:電子会計実務検定
主催:商工会議所
受験日:随時
受験費用:3級(4,200円)2級(7,330円)1級(10,480円)
難易度:3級(易)2級(普)1級(超難)
おすすめ度:
コンピュータ会計検定
コンピュータ会計検定も、会計ソフトの使用を想定した資格です。
こちらの検定は、全経ですから、日商の電子会計実務とは主催が異なります。
コンピュータ会計検定は、初級から1級までありますが、できるだけ2級や1級を目指すようにしましょう。
資格名:コンピュータ会計能力検定
主催:全経経理教育協会
受験日:年2回
受験費用:初級(2,200円)3級(3,700円)2級(6,200円)1級(8,200円)
難易度:初級(超易)3級(易)2級(易)1級(易)
おすすめ度:
税務会計検定(所得税法・法人税法・消費税法・相続税法)
全経が主催する資格が、税務会計検定です。
この資格は、所得税法、法人税法、消費税法、相続税法の4種類があり、それぞれが独立した資格となっています。
つまり、4つすべてを取得すれば、履歴書にも4つ記載できるということですので見栄えが良くなりますよね。
4つの資格を活用するのであれば、2級や1級を狙うべきですよ。
ちなみに、所得税法だけ超難関です。
2級までは難しくはありませんが、1級の合格率が0%のときがあるからです。
資格名:所得税法、法人税法、消費税法、相続税法能力検定
主催:全経経理教育協会
受験日:年3回
受験費用:3級(2,300円)2級(2,700円)1級(3,500円)
難易度:3級(易)2級(普)1級(難)
おすすめ度:
電卓計算検定
全経が提供している資格が、電卓計算検定です。
実際の経理職では、電卓を使うケースが割とあります。
電卓の使い方やスピードによって作業効率が変わってくるのは分かりますよね。
その証明となるのが電卓検定です。
4級から1級、そして最高位の段位がありますが、2級や1級を取得するといいでしょう。
資格名:電卓計算能力検定
主催:全経経理教育協会
受験日:年4回
受験費用:4級(1,200円)3級(1,500円)2級(1,800円)1級(2,000円)段位(3,000円)
難易度:4級(易)3級(易)2級(易)1級(易)段位(普)
おすすめ度:
計算実務検定
計算実務検定は、全経が提供している検定資格です。
計算実務検定は、経理に必要な帳票計算や商業計算などに対応できる基準になる資格です。
3級から1級までありますが、1級でもそこまで難易度は高くないため、いきなり狙うのもありですよ。
資格名:計算実務能力検定
主催:全経経理教育協会
受験日:年2回
受験費用:3級(1,400円)2級(1,600円)1級(2,000円)
難易度:3級(易)2級(易)1級(易)
おすすめ度:
FASS検定
FASS検定とは、日本CFO協会による経理や財務に特化した資格のことを指します。
この資格は合格不合格ではなく、A~Eの5段階表記になっており、現在の能力を知るきっかけにつながります。
出題ジャンルは、資産、決算、税務、資金の4つからとなっています。
資格名:FASS検定(経理・財務スキル検定)
主催:日本CFO協会
受験日:年2回
受験費用:11,000円
難易度:-
おすすめ度:
FP技能検定
FP技能検定とは、顧客の資産や貯蓄、投資などのプランを考え提案する資格のことを指します。
ファイナンシャルプランナーとも言われていますので、聞いたことがある人も多いはずです。
経理とは直接関係ありませんが、お金のプロフェッショナルとして、経理職としてアドバイスができるようになります。
資格名:FP技能検定
主催:日本FP協会
受験日:年3回、1級は年1回
受験費用:3級(8,000円)2級(11,700円)1級(20,000円)
難易度:3級(易)2級(普)1級(難)
おすすめ度:
経理職に日商簿記などの資格は必須なの?
ぶっちゃけですが、経理職をする場合、経理に関連する資格は必要なのか?と思いませんか。
なぜなら、一生懸命勉強して合格しても、実務に役立たなければ意味がないからです。
忖度なしにお伝えしますと、必ずしも資格は必要ありません。
なぜなら経理は資格よりも経験が重視されるからです。
例えばですが、
・日商簿記2級を取得したが経理未経験
・経理の資格は一切なしだが、経理職10年目
この2つであれば、資格はなくても経歴10年が採用されやすいです。
ですが、新卒や20代半ばまでであれば、経験よりも資格が重視されますので、あるに越したことはありません。
経理職に就職・転職する場合は資格が有利になるの?
経理職では、ほとんどが日商簿記3級や2級が評価されます。
とくに就職時に日商簿記2級を取得していれば、かなりの高評価が期待できます。
日商簿記2級は、割と難しい資格ですから、就職時に合格している場合はそれなりに頑張れる人だと認識されるからです。
また、転職時も日商簿記2級を持っていれば、簿記の知識があると分かるため、書類選考に通過しやすくなりますよ。
経理には興味があるが知識がなくても合格できる?
なんとなく経理職は事務だから興味がある、でも商業の学校卒じゃないし計算も苦手、なんて人は多いはずです。
経理に携わってこなかった、計算が苦手な人でも、全然日商簿記3級や2級の合格は可能です。
ただ、それなりに学習期間は必要ですから、モチベーションの維持が大変かもしれません。
経理職の資格を取得するなら通信講座をうまく活用しよう!
もし、これから経理職に挑戦したい、面接対策をしたい場合、まずは日商簿記3級を目指すべきです。
しかし、日商簿記3級を始めてチャレンジする場合は、テキストだけみても意味不明で混乱するはずです。
でしたら、最短で合格するためにも通信講座を利用されることをおすすめします。
通信講座にもよりますが、日商簿記3級や2級のテキストや問題集を購入しても、10万円以下で済みますので、コスパに優れています。
また、通信講座はテキストや問題集をただ納品するだけではなく、担当者が質問に答えてくれますし、DVDなどで学習もできますので効率は以上にいいですよ。
独学だとモチベーションが下がりますし、合格まで1年くらいかかっても不思議ではありません。
それを独学でやるとなると、、、絶対無理ですね。
そこまで独学でやる気力がないのであれば、素直に通信講座を活用しましょう。
あと、日商簿記以外はテキストや問題集があれば、十分に合格は狙えますよ!
経理資格を取得できた!取得見込みの効率のいい仕事の探しかたは?
もし、経理に関する資格を取得できた場合、せっかくですからそれを活かしたいですよね。
なるべく早く、そして理想の職場を見つけたいとお考えなら転職サイトだけではなく、転職エージェントに相談されることをおすすめします。
転職エージェントは無料で利用できますし、希望する仕事を探してきてくれるんですよね。
面接の日程調整だけではなく、言いにくい年収交渉までしてくれるので使わない手はないと思って、当時は使い倒していました。
ですが、転職エージェントの会社によって得意不得意があるので、できるだけ複数に登録しておくことをおすすめしますよ。
・リクナビNEXT(転職サイト)
・doda(かなり大手だから紹介案件が多い)
・【リクルートエージェント】(かなり大手だから紹介案件が多い)
リクナビNEXTは転職サイトですが、先に登録しておき、どんな求人があるのかをチェックします。
その後、DODAやリクルートエージェントの大手に登録しておけば、転職サイトで求人を見ながらエージェントも求人を紹介してくれるため、かなり効率が良いですよ。
しかも大手以外の転職エージェントは、全国展開していないケースが多いですが、DODAやリクルートは大手すぎるため、全国展開しています。