日商簿記2級とよく比較されるのが、全経簿記1級ではないでしょうか。
簿記の1級となると、かなり聞こえがいいですしちょっと優越感に浸れますよね。
ですが、日商簿記2級ほど情報が少なく、マイナー化しているのが全経簿記シリーズだと言えます。
実際に、全経簿記1級に合格した私が、体験記や日商簿記2級との差についてお話ししますね。
Contents
全経簿記1級を受験した経緯について
全経簿記1級を受験する前に、すでに日商簿記2級に合格していました。
ですが、日商簿記1級を受験するまえに、試しに全経簿記1級をターゲットにしたというのが経緯ですね。
と言いますのも、全経と日商では出題範囲が異なるため、広く深く知識をつけるためには全経簿記1級は必要かなと考えていました。
全経簿記1級を受験した日は2010年の7月で、かなり前となりますのでその際の画像などは保存していません。(ガラケー時代だったので)
全経簿記1級の合格体験記!
全経簿記1級を受ける時点で、日商簿記2級の知識は持っていましたので、あとは全経簿記1級独自のテキストや問題集を徹底的に繰り返す作業がメインでした。
ゼロからのスタートではなかったため、全経簿記1級独自の問題をしっかり理解すれば早期に合格は可能だと考えています。
また、全経簿記1級は日商簿記2級とは違い、商業簿記と工業簿記の試験が別となっているため両方に合格してはじめて1級を取得したと言えます。
ただ、日商簿記2級にまだ合格していない人は、先にそちらを受験されることをおすすめしますよ。
日商簿記2級合格体験記
日商簿記2級の詳細
全経簿記1級の詳細
全経簿記1級の出題範囲は?
全経簿記1級を受験するにあたり、気になるのは出題範囲です。
・特殊仕訳帳制度
・銀行勘定調整表
・保証債務
・売上割引
・端数利息
・売上原価対立法
・ファイナンスリース取引
・繰延資産
・資産除去債務
・会社の合併
・社債
・支店相互間の取引
・外貨取引の換算
・連結財務諸表
・会社法
・製造原価報告書
・正常原価計算
・部門費の計算と記帳
・標準原価計算と記帳
・直接原価計算と記帳
・工場会計の計算
・原価計算基準
などが該当します。
こうやってみると、かなりのボリューム感がありますよね。
しかも、今回紹介したものはいちぶにすぎませんので、もう少しあると思ってくださいね。
全経簿記1級って日商簿記2級よりすごい?
全経簿記1級と日商簿記2級はよく比較されますが、1級の全経簿記がすごいんじゃないの?って思うかもしれません。
実は日商簿記2級と全経簿記1級は同レベルとお考えください。
しかも全経簿記には1級の上に上級があり、日商簿記1級と同等レベルとなります。
つまり、全経簿記1級はいちばん上の資格ではないんですよね。
全経簿記1級の合格率はどれくらい?
開催回 | 合格率 |
---|---|
208 | 26.7% |
207 | 37% |
206 | 70.6% |
205 | 33.2% |
204 | 49.8% |
203 | 19.9% |
202 | 47.5% |
201 | 26.3% |
200 | 46.8% |
全経簿記1級の直近の合格率をまとめてみました。
日商簿記2級の平均合格率は24%ほどですが、全経簿記1級は少し高いように思えます。
とくに206回は異常なほど易しかったのか70%で推移しています。
逆に203回は19%と、日商簿記2級と同じくらいの難易度でした。
個人的に1発合格できたので、日商簿記2級よりも少し易しいと感じました。
日商簿記2級の合格があやしい人は、いちど全経簿記1級を受験してもいいかもしれませんね。
全経簿記1級の開催日は
全経簿記は年に4回開催されています。
日商簿記は年に3回ですから、1回チャンスが多いです。
基本的には、5月、7月、11月、2月に開催されます。
日商簿記は、6月、11月、2月ですから、
全経簿記1級を5月に受験し、翌月の6月に日商簿記2級を受験するとスムーズかもしれませんね。
まとめ
全経簿記1級は、日商簿記2級ほどの知名度はありませんが、1級は間違いなく資格でも上位に位置する級ですからぜひとも取得しておきたいですよね。
ただ、全経簿記1級を取得するのであれば日商簿記2級も一緒に受験するべきですよ。
どちらも履歴書に書ける資格ですし、お互いのないところを補っている資格ですからダブル合格を狙っていきましょう!