数ある資格の中で、日商簿記2級を持っている人はすごい!と言われています。
なぜなら、日商簿記2級を持っていれば、どの会社でも重宝されるからです。
また、自身が独立する際にも簿記の知識は大いに役立ちます。
ここで気になるのは、日商簿記2級の合格率はどれほどのものなのか、難易度はどうなのか、ってところですよね。
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日商簿記2級の合格率は?
日商簿記2級の合格率は、開催回によって全然異なります。
例えば、2017年の146回は47.5%というかなり高めの合格率でしたし、2004年の107回は5.7%と超難関資格レベルでした。
146回を受験した方はラッキーですし、107回を受験して不合格の人はとても悔しかったと思います。
逆に、5%の合格者がいたわけですからすごいですよね・・・。
最近ですと、2021年の157回は8.6%と超難関資格並みの合格率でした。
このように、開催回によって問題を調整されるため、なんともクセの強い資格だと言えます。
ちょっとした法則ですが、激ムズで合格率の低かった回の次は、難易度が易しくなる傾向にあります。
問題製作者は、やってしまったかな、って思い、レベルを下げているのかもしれません。
開催回 | 合格率 |
---|---|
166 | – |
165 | 11.9% |
164 | 21.1% |
163 | 24.8% |
162 | 20.9% |
161 | 26.9% |
160 | 17.5% |
159 | 30.6% |
158 | 24% |
157 | 8.6% |
156 | 18.2% |
155 | 中止 |
154 | 28.6% |
153 | 27.1% |
152 | 25.4% |
151 | 12.7% |
150 | 14.7% |
149 | 15.6% |
148 | 29.6% |
147 | 21.2% |
146 | 47.5% |
145 | 25% |
144 | 13.4% |
143 | 25.8% |
142 | 14.8% |
141 | 11.8% |
140 | 34.5% |
139 | 21.8% |
138 | 26.4% |
137 | 34.6% |
136 | 41.6% |
135 | 22.5% |
134 | 13.9% |
133 | 47.6% |
132 | 22.9% |
131 | 30.7% |
130 | 31.5% |
129 | 44.5% |
128 | 34.8% |
127 | 32.4% |
126 | 21.5% |
125 | 40.0% |
124 | 12.4% |
123 | 38.4% |
122 | 25.5% |
121 | 43.1% |
120 | 29.6% |
119 | 31.3% |
118 | 29.4% |
117 | 20.7% |
116 | 29.2% |
115 | 42.5% |
こうやって合格率の一覧を見ますと、本当に回ごとで違いますよね。
149~151回なて、全部10%台ですから1年間合格できなかった人もいると思います。
ちなみに、過去の法則みたいなもので言われ続けているのは、2月の試験は難易度が上がる、とういうことです。
2月の試験を以下にまとめました。
160回・・・17.5%
157回・・・8.6%
154回・・・28.6%
151回・・・12.7%
154回を除くと、かなり鬼レベルですね・・・。
本当は6月に日商簿記3級に合格して、11月の試験で合格するつもりでしたが、要領が悪かったのか無理でしたね。
日商簿記2級がすごいと言われている理由は?
世の中には、2級と名の付く資格はたくさんありますよね。
その中でもトップクラスに難しいのが日商簿記と言われています。
合格率が低い
なぜなら、時期によって合格率が鬼だからです。
ここ数年の合格率を見ると20%台で推移しているため、10人に2人しか合格しないということになります。
2級なのに8人も不合格って、なかなかのハードルではないですか?
他の2級の資格とどれくらい難しいのかを比較してみました。
資格名 | 合格率 |
---|---|
二級建築士 | 24% |
英検 | 25% |
FP技能士 | 50% |
年金アドバイザー | 26% |
日商簿記 | 20% |
ランダムに2級のある資格を選んでみました。
国家資格のFP技能士2級は合格率50%と割と高めで、二級建築士などは高い難易度となります。
経理職で大活躍する
日商簿記2級まで取得しておけば、ほとんどの中小企業の経理に対応できます。
日本では、ほとんどが中小企業ですから、日商簿記2級があれば経理職として活躍できるのは間違いありません。
しかも、他の資格と違って全業種に対応しているというメリットがあります。
飲食店だろうが、建設業だろうが経理は必要ですからね。
こんな全業種に対応している資格は、他にはありませんよ。
独立時に使える
日商簿記2級まで持っていると、独立時にかなり役立ちます。
やはり、どんな業種であってもお金の動きは把握しないといけませんし、最終的には税務署等に提出しなければなりません。
その際に経理が分かっていないと、それだけでとんでもない時間を要してしまいます。
将来的に独立したい!とお考えであれば積極的に日商簿記2級は取得しておくべきですよ。
日商簿記2級がすごくない理由は?
日商簿記2級がすごい!と言われている反面、全然すごくない!って思われているケースがあります。
でもこれって、弁護士も医者もそうじゃありませんか?
普通に考えれば弁護士も医者もすごすぎますが、人よっては全然でしょ、って思う人もいるはずです。
日商簿記2級は会計の中級資格ですので、さらに上位の日商簿記1級や全経簿記上級をすでに持っている人からすれば、すごくないと感じるものです。
日商簿記2級の難易度はどれくらい?
日商簿記2級の難易度は、合格率を考えれば難しいと考えるべきですよね。
他の例え方で見ますと、偏差値で数字を出しているケースがあります。
日商簿記2級の偏差値は58くらいと想定されています。
大学を比較対象にするのはどうかと思いますが、
・広島大学
・日本大学
・明治学院大学
・立命館大学
などが同じ偏差値でした。
大学で偏差値58ですと、高学歴に近いレベルになっていますよね。
日商簿記2級も、それくらいの難易度と考えていただければいいかなと思いますよ。
日商簿記2級は独学は可能?
普段から経理の仕事に携わっている、学校で簿記を学んでいたのであれば独学は可能です。
しかし、まったくの知識なく日商簿記2級の独学はおすすめしません。
日商簿記2級は3級と違い、新たに工業簿記が入ってきます。
これがまた難しいので、独学でやろうと思えば途中で挫折するのは間違いありません。
せっかく簿記に興味を持たれたのでしたら、専門学校か通信講座を受講するべきです。
日商簿記2級は意味ないって?
日商簿記2級をgoogleで検索すると、「意味ない」というキーワードが見られました。
たしかに、どんな資格でも意味が「ある」「ない」は言われ続けられています。
日商簿記2級も、取得したまま使わないと意味はありません。
ただし、全業種で使えるプレミア物の資格ですし、自分自身が独立した際には簿記の知識があればかなり助かります。
日商簿記2級の勉強法について
日商簿記2級の勉強法は、大きく分けて3つあります。
それは、専門学校へ通う、通信講座を利用する、完全独学です。
まず、日商簿記2級を受験すると言うことはすでに日商簿記3級は合格している、と仮定します。
しかし、それでも独学だけはおすすめしません。
なぜなら、3級とは比較にならないくらい難しいからです。
よっぽど自信があるのでしたら独学でも構いませんが、それ以外は通信講座か専門学校に行くことをおすすめします。
日商簿記2級の勉強法は、ひたすらテキストを読んで過去問を大量に繰り返すのが合格の秘訣です。
丸暗記で覚えてしまうと、ちょっとした外した質問に答えられなくなります。
ひとつひとつの質問は、なぜこうなっているのか、どうやったらこうなるのか、というのを意識して回答していけばいいでしょう。
結果的に、本番で見たことがない問題があっても応用で対応できますよ。
まとめ
日商簿記2級は、就職や転職だけではなく、独立時にも使える素晴らしい資格だと言えます。
個人的にも取得してもっとも役に立っている資格が簿記だと確信しています。
全業種で対応できるのは簿記くらいですから、経理がしたい独立がしたい人は日商簿記2級の取得をおすすめしますよ。