これから真剣に簿記を学びたいと思い、専門学校に1~2年通おうかな、もしくは子どもを通わせようとお考えの人は多いはずです。
ですが、費用的にかなりのものですし、本当に通っていいのか通わせていいのかを迷われていませんか。
今回は、実際に経理の専門学校に通っていた私がお話ししますので参考にしてみてください。
Contents
簿記の専門学校は意味がない?
結論から言いますと、簿記の専門学校は半分意味があって半分意味がないです。
意味がある意見
専門学校は資格を取得する、という目的をもった人たちが集まる為、勉強する意欲がわくというメリットがあります。
ひとりだとモチベーションは下がりますが、同じ志をもった人が一緒にいれば、勉強はかなり捗ります。
授業として参加できるため、直接の指導は身になりますよね。
また、卒業前に就職活動がありますので、求人の紹介や相談には乗ってくれます。
あとは、学校ですから出会いもあり恋愛もありと、勉強以外のことでも楽しめる要素はありますよ。
意味がない意見
半分意味がないというのは、仮に2年間通えば200万円位の学費が必要になってきます。
正直、200万円でどれだけの資格が取得できるのか、ということになってきますが・・・。
リアルに高卒からすぐに簿記の専門学校に入学した人たちは、あまり真面目に勉強せず、2年間でようやく日商簿記3級に合格した人たちがほとんどでした。
話を聞くと、行く学校がなかった、とりあえず入学したという意見が多く、簿記を学びたい!というケースはあまりなかったですね。
早々に日商簿記2級に合格したのは私ともうひとりだけでしたので、若くして入学すると資格の重みを知らないのか、前向きに勉強しようとはしませんでした。
もちろん、これは人によると思いますが・・・。
また、簿記とは関係ない授業も割とあったりしますし、こんな資格いる?っていうのもありました。
個人的にお金と時間が無駄だったので講師に抗議をしたことがありましたが、返事はあいまいでしたし、成績に響くと言われたので仕方なく受けました。
簿記の専門学校の年齢層ってどうなっているの?
基本的に専門学校は高校を卒業してそのまま入学するので、18歳が圧倒的に多いです。
ただ私のように20代半ばで入学する人も少なからずいましたよ。
その時は18歳が大半で、後は20代後半と中盤のみでした。
ですので、30代以降はいなかったですね。
おそらくですが、30代以降が入学するとなると周りは18歳ばかりですから、コミュニケーションなどを心配して夜間学校や通信講座を選んでいるのだと想定できます。
自分自身がひねくれていないのであれば、何歳でも若者がいる学校にはなじめますよ。
自分が年上だからって偉そうにせず、おなじ目線で話すことで距離は縮まりますよ。
簿記専門学校は就職で意味がある?
簿記専門学校を卒業したからと言って、就職に有利になるわけではありません。
やはり、新卒は会計の資格をどれだけ取得しているのかが重要になってきます。
新卒以外は、資格取得は当たり前ですから過去の経歴等を見られます。
残念ながら私は新卒ではなく簿記専門学校からの就職はうまくいかなかったので、資格は大きく関係ないなと感じていました。
もし、18歳から入学し新卒で就職したい場合は、最低でも日商簿記2級は取得しておくべきですよ。
なぜなら、2年もあるのに3級や2級が取得できないとなると、努力できない人間だと思われるからです。
実際に、簿記専門学校に通っていた同級生は、ほとんど就職できなかった記憶があります。
近いうちに簿記専門学校に通う予定があるのでしたら、肝に銘じておいてください。
簿記専門学校よりも通信講座がおすすめの理由
もしあなたが高校生で、将来は税理士になりたい公認会計士になりたいと強く思うのであれば専門学校は有効だと思います。
また、学歴が欲しい場合も割と有効ですが、それだと大学へ進学するべきですね。
ですが、それ以外であれば時間もお金も無駄になる可能性があるので、通信講座をおすすめします。
費用が格段に安い
通信講座だと1講座につき3~6万円くらい支払って勉強すれば十分に合格が狙えますので、コストパフォーマンスには優れていますよね。
日商簿記3級と2級の通信講座でも合計10万はしません。
専門学校なら200万円はかかってきますし最終的に2~3個の資格だけしか取れなかった場合、費用対効果を考えればどうなのかなって思います。
余計な授業と余計な資格を取らなくてもいい
専門学校のように余計な授業をしなくてもいいですし、余計な資格を取らされることもありません。
もちろん学校や専攻にもよりますが、簿記以外にも経営やビジネス、パソコンの初歩的な授業もありますので。
若者からすれば、ビジネスやパソコン関連の授業は必要かもしれませんね。
とは言っても、本当に初歩中の初歩ですし、使わないと忘れてしまうんですよね。
通学しなくてもいい
通信講座は通学しなくても良いというメリットがあります。
やはり、学校に行くのは面倒ですし、このご時世ですからなかなか難しいですよね。
通信講座なら、24時間好きな時に学べますから色んな意味で安心だと思います。
簿記専門学校よりも通信講座がおすすめできない理由
100%通信講座が良いかといえばそうではありません。
モチベーションの維持が大変
通信講座の最大のデメリットは、モチベーションの問題です。
やはり、基本的には1人で勉強し完結するため、どこかでモチベーションが下がると大変です。
高い意志を持っていれば簿記3級でも2級でも合格できますが、それがないと途中で挫折する可能性はあります。
学校に通っていると言う学生気分がない
学生生活って基本的には楽しいものですよね。
しかし、通信講座は通わないので学生ではありませんし、学割とかも使えません。
通信講座の費用が激安な分いいかもしれませんが、学生は人生の中でも短い期間しかないので貴重な学生生活がなくなります。
出会いがない
これは少数かもしれませんが、通信講座は出会いがなくなります。
専門学校は18歳~の男女が通っているため、仲良くなれますし、場合によっては交際につながることも多々あります。
もちろん、勉強しに行くのでメインはそれではありませんが、やはり学生生活を楽しむためには、出会いや恋愛も必要ですよね。
通信講座は、そういうのは一切なくなります。
まとめ
簿記専門学校がいいのか通信講座がいいのかは、考えかたによります。
どちらもメリットデメリットがありますので、これから簿記を学びたい社会人、学生の子どもを持つご両親はよく考えてくださいね。
一般的に考えると、社会人なら通信講座、学生なら専門学校を選択されるのがいいでしょう。